KOH歯科医院

お話・独り言

理想と現実

教科書通りの治療がBEST治療?

治療をする上で基本となるのが
私たちが大学時代に学んだ教科書です。
患者さんが訴える症状、肉眼での状態、
レントゲンに映った状態などから診断し、
治療予想図を頭に描いて患者さんに説明し
治療を進めていくわけですが
必ずしも教科書通りの治療がその患者さんにとって
BESTの治療とは言えないことがあります。

例えば、何の症状もなくたまたまレントゲンに映った異常。
それが孤立した歯で根治療も不可能な状態だったとします。
教科書またはテスト問題での正しい解答は抜歯。
条件を少し付け加えてみます。
1.抜歯によって部分入れ歯になる。
2.または、保険外での高額治療となる。
3.その歯にとっては大きな問題であるが他への影響はない。
こんな条件があるなら教科書通りの[抜歯]という処置を
僕は選ばないことが多くあります。

何故??
抜歯を選ばなかったのは
条件3と何も症状がないことが最大の理由で
次に条件2→1の順で抜歯を選ばなかった理由となります。
他への影響もなく、何ら症状もない歯を
今、抜歯をして入れ歯や高額治療にする必要性は
それほど大きくないと僕は思います。

患者さんの立場ならどうでしょう?

いつ痛みを出すかわからないという爆弾は
抱えたままにはなってしまいますが
何も症状がなく、他への影響もないのであれば
今後の経過を見ながら爆弾の導火線に火が付く直前に
抜歯をしてもいいように思います。
その日が来月かもしれないけど、
10年後かも知れないのですから。
実際に、そのような歯で10年以上も抜歯をせずに
大きな問題もなく過ごしている人が多くいます。

私たちも患者さんも理想を追い求めることだけが
いい治療とは限らないのではないかと思います。

私たち歯科医は
「これが自分の歯なら・・・」と考え
患者さんは
「これが先生の歯なら?」と
聞いてみるのもいいのではないでしょうか。

[ 2009-08-05 10:57:17 ]


その他の記事

部分入れ歯からブリッジへ・・・
[ 2009-07-01 10:44:47 ]
治療費を安くするには
[ 2009-06-01 09:53:36 ]
口臭を防ぐには
[ 2009-04-01 12:42:57 ]
歯並びを綺麗にするもう一つの方法
[ 2009-02-02 16:47:31 ]
記事のインデックスに戻る
歯っとしてGood!オッケェ!!
KOH歯科医院